【腎臓と冷えと免疫力についてのお話】

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今年は例年より冷え込みが強いですね。年間通して素足にサンダルの私がそう言っても「全然説得力がない!」と当院のスタッフにいさめられてしまうのですが、現実的に患者さんの体にも影響が出てきています。

「冷え」に対して強く反応する臓器は何といっても腎臓です。

腎臓という臓器は解毒とホルモンバランスの調整、さらには血圧とも密接な関係のある重要な器官です。ところが現在日本には「慢性腎臓病」と診断された方が2100万人もいます。腎臓は健康診断で見落とされやすい臓器なので気づいたときには重篤な状態となってしまっている事も多いようです。

私は30年以上にわたり治療してきた中でこの臓器が全身に及ぼす影響について常に注目していました。そしてここが整うことで腰痛など様々な不調が改善されるのも目の当たりにしてきました。

腎臓が不調をおこすとはどういうことなのでしょうか?

腎臓が不調をおこすということはまず体内の毒素が排出できていないという事です。これは世界一規制の緩いといわれる日本の食品添加物や、日本だけで地球上の70%を消費している降圧剤、抗コレステロール剤などの影響は否めませんが元来「冷え」に弱い臓器なので東洋医学的に「腎虚」の体質の方は腰を冷やしてしまう事で更にダメージを受けてしまうのです。

冬場は勿論ですが夏の冷房でジワジワと冷やされた腎臓は疲れて下がってきます。この状態はホルモンバランスの乱れから血圧や甲状腺などにも悪影響を及ぼします。足のむくみや倦怠感、不眠症など自律神経にも影響します。また最近の研究では腸内環境にも影響する事がわかっています。

生命力の源となる腎臓は免疫にもまた大きく関わってくるのです。

では、どうすれば腎臓のコンディションを良好に保てるのでしょう?

まず、「冷やさない」事です。そこでいつも皆さんにお勧めするのが腹巻なのですが、腹巻の着ける位置を間違えている方が意外と多いようです。

腹巻というと皆さん大体イメージするのがバカボンのパパのいわゆるお臍周りにするつけ方だと思いますが、これだと大事な「腎臓」をカバーできていないのです。

腎臓の位置はここです。↓

人工透析になるか、ならないかの違いは? 腎機能が急速に落ちていく慢性腎臓病
一番下の肋骨のあたりに腎臓はあります。

つまり肋骨の下端部にかかるくらいから骨盤に半分くらいかかる広い範囲を保温してあげないと効果が半減してしまうのです。

これくらいの位置に装着してもしホカロンを付けるのでしたらこの印のあたりに付けましょう。

腹巻をこの位置にしてさらにホカロンを貼るとびっくりするくらい暖かくなりました!」とは当院スタッフの談です。是非お試しください。

食べ物で気を付けるのは?

寒いので遠のいてしまいますが、少量で良いのでこまめにきれいな水を摂ること。

塩は海水塩や天日塩など良質なものを使いましょう。良い塩であればあまり減塩にこだわらなくてもよいです。

こんにゃくと蜂蜜(良質な)は疲れた腎臓を活性化してくれます。生姜もからだを内側から温めてくれます。

ブルーベリーやアサイーなど紫の色素を含む食べ物は腎臓の弱い方にはお勧めしません。

ラーメンなど濃い味のものも摂りすぎないことです。(化学調味料に要注意です!)

プロテインはやめて下さい。高純度のたんぱく質を分解するのに腎臓が大きな負担を強いられます。

サプリメントも物によって添加物の問題があるので注意が必要です。

以上に留意して腎臓をいたわることで免疫力を強化し、寒い冬をしっかり乗り切りましょう!

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