「整形外科で膝を何か月も治療してもらっているんですけど今一つ痛みが取れないんです」
と、訴えられる60代の女性が来られました。
例によって全体の問題個所をいくつか修正した後、足のユニットのチェックを始めたところ、、、
ありました!
「若かりし頃、ハイヒールで闊歩していませんでしたか?」
「??、、あの頃の女子はみんな普通に高いヒール履いて走り回ってましたからね〜笑 それが何か?」
足首の関節は、距骨、踵骨、舟状骨、立方骨、楔状骨という足根骨と呼ばれる骨のユニットで構成されていて、微妙なバランスを保っているのですが中でも距骨は人体中で唯一筋肉の附着が無い、ある意味 不安定な骨なんです。
この「距骨」ですが、ハイヒールのあの強烈な角度で使っているうちに徐々に前方にスライドして出てきてそのままになってしまうケース、結構多いんです。
怖いですね、、、
勿論皆さん年齢と共に大人しい靴に移行していくのですが、このズレたままの状態が30年経過しても残っている事がこれもしばしば見受けられるのです。
この患者さんの距骨の位置と骨盤を含めた背骨全体の状態を整えた所膝の症状は飛躍的に改善されました。
足首は家屋に例えたら基礎の部分にあたるので、ここのバランスが崩れると膝、腰、背骨ひいては脳にまで影響を及ぼしてしてきます。
80年代バブルの名残がこんな所にまで残っているのかと複雑な思いでした、、、
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