普段あまり見ないのですが久しぶりにYouTubeでストレッチを調べてみたら、凄い数の動画が投稿されていてビックリしました。
ストレッチに関しては昔アスリートのケアをしていた頃の経験からスタンダードなものからマニアックななものまでひと通り把握していたつもりでしたが、この何十年かで研究され考案されたバリエーションには目を見張るものがあります。
発案する人はある特定の筋肉にフォーカスして伸ばすための最適なポジションを想定するため、時には結構アクロバティックな姿位を要求してきます。 その筋肉を伸ばす為に正確な角度が要求されるので無理もありません。
が、
これを解剖学的な知識のない方が見よう見まねでやろうとすると悲惨な状況に陥るケースが多々あるのです。
そもそもストレッチとは、ある動き(例えばボールを投げる、など)に関わる特定の筋肉に意識を集中して、運動の前後に刺激を入れコンディショニングする為のツールですが、何故か皆さん
「関節を柔らかくしてくれる体操」
というイメージでやっておられるんですね。これが痛みを誘発する原因となっているんです。
つまり、
「ストレッチだけでは関節の可動域の永続的な改善はされない」
という事です。
筋肉を一時的に伸ばしてもその筋肉が付着する骨の位置やバランスが悪いとまたすぐ元に戻ります。腰などは伸ばすと「ポキッ」となって骨が動きますが、そこだけ動いても本質的な捻れが他に残っているのでまた翌日やると同じ様に「ポキッ」と鳴るのです。股関節を開くストレッチ入念にをやってもすぐ戻ってしまいますよね。
そう、正しい軸で関節の位置が整っていないといけないんです!
これらの問題点を無視して一所懸命動画を見ながら関節を「開こう」「伸ばそう」とすると筋膜繊維や靭帯を伸ばして炎症を起こしたり、近隣の関節のズレを起こして痛みが出てくるというわけです。
ストレッチは本来の目的として運動の前後に20分以上かけて必ず行う必要のある重要なワークアウトであるのは言うまでもありませんが、骨格、内臓、筋膜のバランスが整って関節の位置が正しい状態にあり総合的な観点でその人それぞれに合ったプログラムでアプローチしていけばセルフコンディショ二ングにおいても素晴らしい効果を発揮してくれるでしょう。
という事でストレッチを試してみようとお考えでしたらYouTubeで調べる前に
まず、当院にて
骨格バランスが整った事を確認してから
にしてくださいね!
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