【胃痛と腎臓の意外な関係】

阻害する全ての物を適切に取り除けば、自然が残りの全てを執り行ってくれる

               -オステオパシーの創始者A.T.Still博士の”自伝”より

クライアントの50代の女性の方のお話しです。

胃の辺りがとても痛く、以前に胆嚢炎を起こしているのですぐにかかりつけの内科に行ったところすぐに大きな病院に行くように言われて検査を受けたそうです。

結果血液検査やMRIなどすべて異常なく治療法もないと言われて帰されたのですが、とにかく仰向けに寝られない程の痛みがあって辛いので当院に来られたとのことです。

触診すると胃はパンパンに腫れていて押すと不快な痛みがあります。

全体を探っていったところ、すぐに「右の腎臓」と「左の第5肋骨」の異常が検知されたのでバランスをとったところ

「痛くない!」

と、すぐに変化が感じられたようです。胃の張りも消失しました。 この間10分ほどです。

何があったのでしょうか。

犯人は「腎臓」だったんです。

右の腎臓は消化器に影響を及ぼします。この方、発症する前に多忙なスケジュールで尚且つここ最近の急な低気温と相まっておそらく腎臓を冷やしてしまったのだと思います。

しかも治療後に伺ったのですが、「馬蹄腎」(注)もあったので余計に強く症状がでたのかもしれません。

いずれにせよ腎臓の動きと肋骨の位置を修正したことで痛みは消失しました。

私がこれまで見てきた中でこれからの季節が本当の意味での「冷えに最大限の注意をする」べき季節です。

外気とクーラーの寒暖差、更には汗が蒸発する際に熱を奪われる事で腎臓は特にダメージを受けます。

無防備に腰を冷やすことでこの様な原因不明の痛みから腰痛、頭痛、倦怠感、生理不順、肩こりなど全ての不調の原因となり得るのです。

温めなければいけないのは足だけではないのです

まず、腎臓を冷やさない事、くれぐれもお忘れの

ないよう。

(注)馬蹄腎とは先天性の腎臓の奇形で左右の腎臓がU字型に繋がっている状態。

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